日本は長いこと他国に例をみないほど生涯未婚率が低く、外国の人口学者からは「結婚好きな」国民といわれてきました。

その日本社会に非婚化が生じている、晩婚化の進行と晩婚はおろか結婚をためらい敬遠する傾向にさえなっています。

現在は、かつての適齢期といわれた20~25歳の女性の未婚率は世界的に高い87%、25~30歳でも約50%と極めて高率な数字が出ています。

「結婚しない生き方」は、どの世代でも男性よりも女性の方が肯定している数字がでています。

20代30代の女性は70%が「賛成」と答え、同世代の男性をはるかにしのいでいます。(男性20代30代50%前後)

結婚の価値は女性では低下しているといえます。一体、これはなぜでしょうか?

これは端的に言えば、親たちの結婚生活や多くの現実の夫婦を見て、女性が妻・母になることによって失うものの大きさにきづき、「ああはなりたくない」との結論ではないでしょうか。

母親たちが育った世代と異なり、卒業後、ほとんどが職業に就き、経済力を持つようになった今日、女性が結婚によって得られるものと失うものとを勘案してみると、日本の結婚が女性を躊躇させる理由としては十分ではないでしょうか。また、結婚をしてからの家族の役割の女性偏重を考えればなおさらだと思います。

「結婚がしたい」と考える男性の中には今でも女性に何でもやってもらいたいと考える人も多くいます。

「子供が欲しい、だから若い人を、産める年齢の人を紹介して」と言いながら、では何を与えてあげますか?にはまるで回答がない男性陣。ここには+男子の親も関わっていますが。女性から見たらある程度のお互いの経済力は当たり前のことで、それ以外の子供の担当や対処についての案はまるでないのが現状です。おかしくありませんか?平成から令和時代に入り超長寿化、様々な価値観やライフコースの多様化が進む中でなぜ、ケアという位置の仕事だけが取り残されたように女性になるのでしょうか?国も少子化、人口減少に歯止めをと言いながら、増えない理由の根本の解決を全くしていないのではないでしょうか?

最近の女性を「我がまま」とか皮肉で「強い」などといいますが、これは間違いです。

女性がそう変化しなくてはいけない必然的な理由があるからです。人の心や行動というものは、常に一定でも普遍的なものでもありません。同じ人間でも状況が変わればその態度や行動は変化しますし、違った環境に生育した人の行動や性格などは別な環境に育った人とは違った特徴を持つようになることも、よく知られた事実です。人の心や行動は環境・状況の中で育まれて特徴つけられる、これは人間心理の基本的特徴です。

「結婚」という価値を一つずつ考えていきましょう。